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2007年5月21日 (月)

ナイト・オブ・ザ・スカイ

飛行機モノの映画で最高は?と聞かれたら、とりあえず以下の3本を挙げる。

「紅の豚」、「空軍大戦略」、「トップガン」

・・・のはずだったが最近4本目が加わった。それが本作、「ナイトオブザスカイ」(原題Les Chevaliers Du Ciel)だ。

監督自らトップガンを目標にしたと言うだけあって、青い空に白いベイパーを曳いてミラージュ2000が飛ぶ空撮映像は本当に美しい。飛行機が好きな人が撮ったんだなということが画面から伝わってくる。

中でも「これは!」と思ったのが、以下に挙げるミラージュ同士の模擬空中戦訓練の場面で、ほんの一瞬だが、デルタ翼のミラージュらしい機動を見せてくれる。

逃げる主人公のミラージュは右へバレルロール、270°(3/4回転)の位置で一瞬動きを止めてから左へグイッと急旋回する。追いすがる追尾機は殆ど背中合わせの体勢で大きくオーバーシュートしてしまう。

(モーションJPEGになっているので下の画像をクリックしてください)

  Leschevaliersduciel_2

 

 

 

ちょいと不満に感じたのは以下の二点だ。

① 敵味方の距離が近すぎる

昔見たベトナム戦や中東戦争のフィルムでは、敵機は豆粒のように小さく見えて、広い空間を使って闘っているのが実感できたものだ。それが、本作では殆どテールツーノーズ状態でドッグファイトをやっている。現代のジェット戦闘機は測距レーダーとリードコンピューティングサイトを備えているし、そもそもジェット戦闘機同士では相対速度が大きいので射撃チャンス自体も少ない。1000m以上ならIR誘導ミサイルを用い、これ以下になればさっさと機関砲使用するはずだ。本作の空中戦場面では距離が近すぎると感じた。

② 出てくるのが殆どミラージュばっかり

これは「いろんな飛行機が見たい」と言う意味ではない。DACT(Dissimilar Air Combat Training=異機種間空中戦訓練)であれば、機体ごとに飛行特性が違い、機動方法も戦術も違うはずだが、本作では同一機種同士の闘いなのでそれが見られないのが不満なのだ。

ストーリー?どーでもいいよ、そんなの。いや、どーでもいいようなお話だ。いやいや、お話にならない話だ。空撮がすばらしいので全然気にならないのだ。

要するに、「トップガンに負けない素晴らしい空撮+トップガンを凌駕するほどの酷いストーリー」って所だ。

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