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2007年11月14日 (水)

電脳コイル ~そのメカニズムと公共インフラの将来像(5)~

<メカニズム: 電脳メガネ(2) ~イマーゴ、電脳の体がズレる時~>

「ヌルに触れると電脳の体がずれる」「古い空間で電脳メガネを外すと魂が戻って来られなくなる」云々で違和感を覚えた人は多いはずだ。ゲーム機やアニメの画面の点滅で気絶するのと同じ現象ではないのか?たかがVRAR)ゴーグルで何故恒久的な脳障害を負うのか?と。確かにその通りで、あれはアニメの話を面白くするための小道具なのだが、一方で脳コンピューターインターフェース(作中ではイマーゴ)にも説得力はある。

そもそも「電脳の体」などと言うものが何故必要かと言うと、電脳インフラでは全ての現実世界の物体と電脳物質(仮想空間内の物体)の接触判定を行うため、ユーザーの肉体及び衣服や持ち物もデータ化してサーバ内においておく必要が有るからだ。問題は現実の肉体の動きに電脳の体がきちんと追従できるかどうかなのだが、VRゴーグルのデモを体験した事がある人なら分かるように、センサーやコンピューターの性能が相当良くないと動作にずれが生じいわゆるバーチャル酔いを起こすことになる。

ところで、人間の脳には「自分の肉体はこの範囲」とか「自分の右手は今何処にある」あるいは「自分はこれから手を伸ばしてコップを取ろうとしている」などといった感覚をつかさどる部位があるらしい。ラマチャンドラの「脳の中の幽霊」(及び続編の「脳の中の幽霊再び」)にはこの辺の機能に障害を負った人の症例として、「自分の片腕には他人の手が生えている」とか「(自分の体を指して)この体は死んでいる、腐臭がする」とか言い出す患者が紹介されている。そうであれば逆に、脳の働きに干渉して「自らの肉体に関する感覚」を騙すことで現実の肉体と電脳の体のズレや遅れの問題を回避できるかもしれない。

などと書いているうちに、お話のほうが進んで23回で解説が入ってしまった、やれやれ。イマーゴは「偶然見つかった解析不能の機能」ですか、何だか「神様から授かった霊魂通信機能」みたいですね。こう言われてしまうと突っ込みようがないや。まあ、SFで(フィクション)すから。

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