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2007年11月18日 (日)

電脳コイル ~そのメカニズムと公共インフラの将来像(6)~

<メカニズム: RFID ~全ての製品にICタグを埋め込む~>
 電脳インフラ内ではあらゆる物体がデータ化され、現実の物体と電脳体が重なり合って存在している。これを実現するためには少なくとも人間の管理下にある人工物(要するに工業製品及び流通している商品)全てにICタグを埋め込む必要がある。これは現在進行中のことであり、RFID等の名前で知られている。ただし現在考えられているICタグの利用法はバーコードに近いもので、商品管理や資産管理さらに廃棄物のトレースなどが中心である。この場合ICタグに記録する情報は製品仕様や使用履歴などの管理情報と言うことになるが、電脳インフラで使うにはこれだけでは不十分であり、加えて形状と方角(おかれている方向)の情報が取得できないといけない。
 具体的に例えば包丁の例を考えてみよう。包丁の電脳体には利用価値がある。子供や視覚障害者が迂闊に刃先に触れないように、人の電脳体が切っ先に接触しそうになると警報を発するようにする、と言う利用方法がありそうだ。このためには包丁が今どの方向を向いているか、また何処から何処までが刃先で何処からがグリップなのかと言った問い合わせに包丁が答えられる必要が有る。要するに方向センサーを内蔵し、切っ先とグリップの数点に測位用の基準点を埋め込んでおかないといけない。これがハサミになると開きの角度も必要だ。
 洋服にももちろんICタグが埋め込まれる。連続アニメの登場人物はめったに着替えないから良いが、現実の人間はほとんど毎日服を着替えるので、「今どんな服を着ているか」の情報をICタグから取得する必要があるわけだ。問題は「人体が動いた場合服の形はどうなるか?」「皺やヒダはどうなっているか?」「重ね着の順番は?」等のもっと細かい幾何的情報だ。人の体のほうも髪の毛みたいに不随意にプラプラ揺れる部分の情報取得は必要だ。例えば、萌えアニメであればスカートがヒラヒラとか、胸元がプルンプルンとか当然あるわけだが、これをどうやって電脳体に反映するかと言う問題だ(まあこっちはNHK作品で登場人物は殆ど小学生なので問題ないのかも)。これらを全て電脳体に反映する事はもちろん可能では有るが、コスト対効果を考えるとあまり現実的とは思えない。

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