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2007年11月25日 (日)

電脳コイル ~そのメカニズムと公共インフラの将来像(8)~

<メカニズム: バスの床が抜けた 

 ~データベースのアップデートと自然物のとりこみ~>

「メタバグ争奪バスツアー」の回で、バスの床が抜けているのにデータのアップデートが行われていない場面があったが、これは「絶対あってはならない!!」ケースだ。建設工事に於ける死亡原因第一位は落下事故だ。階段や外廊下に手すりがない、エレベータのドアは開けっ放し、床の開口部の蓋がない、etc。電脳データ上はある筈の手すりや床がなかったり、ボロボロだったりって言うのはすごく怖い。アップデートできなきゃ全部“no data”とするべきだし、そもそも、工事現場や資材置場、廃工場、廃車置場に子供が出入りしちゃいけない。と言うか、それを防ぐのが電脳インフラの役目であろう。まぁ、しかしこれはフィクションであるしジュヴナイルものだから、廃工場や資材置場の冒険は定番なので外せない。

さて、全ての人工物(工業製品及び商品)にICタグを埋め込むとは言ったものの、廃材置場のガラクタや自然物、街路樹、野良猫、ハト、カラス、土砂、水、建物壁面のシミや落書きまでデータ化して最新状態を保つにはもう少し別な方法が必要だ。この辺の仕組みは「最後の首長竜」で説明されている。街中のあらゆる公共空間には監視カメラが設置されており、電脳空間中のオブジェクトを最新の状態に保っている。これによって路面のシミや日陰など黒っぽい部分(クビナガが通れる場所)が作られていたわけだ。画像だけから3次元形状を合成するのは処理が重く精度が悪いから、カメラにはレーザースキャナーも一緒になっていてこちらで得た3次元形状にテクスチャーを貼り付けるのだろう。

「いきものの記録」に出てきた電脳ペットによる盗撮行為は、既にネット上で議論されたようだ。電脳ペットは物理的実態の無いソフトウェアにすぎないのでマイクもカメラも搭載できるわけがない。あれは、以下のどちらかだろうと言うことで結論は一致している。

① 電脳空間上の物体(ICタグ等から取得した属性情報付の3次元データ)を見ている

② 監視カメラ画像(もしくはそこから合成した3次元イメージ)を取り出してきている

まぁ、ここまでの説明で分かるように、データベースがきちんとアップデートされておれば両者は一致するはずなのだが。

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