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2011年1月 9日 (日)

中国語を義務教育必修科目とせよ

中国はもはや世界第二位の大国だ。

昨年(2010年)初頭にはASEAN諸国と自由貿易協定を結んだし(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0105&f=column_0105_002.shtml、日本のPTT騒動はこれに慌てた結果のようにしか見えない、バカな話だ)、インド洋に海軍基地を設けアフリカ進出を図り、世界中の資源、土地、水、食料を買い占めんばかりだ。

兵器の近代化だけでなく、海軍将兵の実力も伴ってきたと聞く(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/1598)。

国内の不平等や不満も相当らしいが、そういった怒りの矛先が日本へ向くのも一部は(全てとは言わない)戦後処理をきちんとやって来なかったことのツケでもある。

日本が排他的経済水域を主張する200海里海域に関しても大陸棚資源は大陸国のものと主張し(http://ja.wikipedia.org/wiki/東シナ海ガス田問題/)による琉球王国併合を不当として沖縄の領有権まで主張するようになった(http://sankei.jp.msn.com/world/china/100919/chn1009192131008-n1.htm)。

こうなると尖閣諸島の小競り合いなどゴングがなる前の睨み合いにもならない。

さあ、この厄介な隣人にどう対処すればよいのだろう?

スティルス戦闘攻撃機?

巡航ミサイル?

航空母艦?

陸自の水陸両用戦対応(海兵隊化)?

弾道弾防衛構想?

原子力潜水艦?

それとも核武装?

あなたならどれを選ぶだろうか?

まぁ、軍オタ的妄想は楽しくは有るのだが危なっかしい、それよりももっと賢くて長期展望にたった予算の使い方がある。

それは、義務教育で中国語を必修外国語とすることだ。

「中国は何をするか分からない怖い国だ」と言うのであればまず相手を知ることからはじめるべきではないのか。

考えても見て欲しい。世界人口の1/4は中国語を話す。中国は米国に次ぐ大国だ。そして、日本からの距離は米国よりもはるかに近い。さらに、日中の経済的なつながりも強い。だから、英語以上に中国語教育を重視してもおかしな事は何も無いはずだ。

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」とは言い古された言葉だが、古代でも現代でも兵器の性能などより情報の方が戦いを決することに変わりは無い。

「『敵を知る』のであれば、中国専門家を育成するとか、シンクタンクや研究機関を設置する、と言ったやり方もあるのではないか?」、そう思われた方もいるかも知れない。おそらく、今後そういった予算は増え、自称中国通の発言も多くなるのだろう。しかし、彼らの言葉をだれがどうやってチェックするのか?と言う問題が残る。

国際政治学者や外交官の発言は自分たちの知識やコネクションを商売道具にしている以上、どうしてもバイアスがかかる。つまり、「○○は危険な国だ」(○○脅威論)もしくは「××をうまく利用することが出来る」(××ハンドラーズ)の両極端になりがちだ。

彼らの作るリポートや、それらに基づく報道など間接的な情報ばかりに頼っていると、いつの間にかこう行った政治勢力の造った「状況」の中に取り込まれてしまう可能性がある。

だから、我々市民は市井の情報、いわゆる「市民感覚」と言うやつでプロフェッショナルの発言をチェックしていく必要が有る。

しかし、今の日本人の中で間接情報によらず中国語のニュース、新聞、HP、等を自分で見たり読んだりしている人は何パーセントいるだろう?中国人の友人から政治的な本音を聞ける人はどれだけいるだろう?そう考えると、今からでも中国語を勉強しなくてはいけないな、と強く感じるようになった。

(ついでに言っておくと、日本の政府は尖閣諸島で何が起きたかさえ自国の市民から秘密にしようとする有様で、これでは「己を知る」こともおぼつかない。)

中国語教育は「親中派を増やす」ことを意味しない。相手を理解したからと言って仲良くなれる保証は無い。知れば知るほど嫌な奴だと判る場合も、利害対立が解消できないことがはっきりすることだって有り得る。そうであれば、敵対する道もやむを得ないかもしれないが、少なくともそれは我々市民が自分の判断で決定すべきことであり、一部の官僚や政治家の言葉を盲目的に受け入れることは市民としての重大な責任放棄である。

何を悠長な!と言う無かれ。今すぐはじめれば10年後には中国語教育を受けた世代が社会人になる。次期主力戦闘機FXの耐用寿命は30~40年が想定されていることを考えれば決して遅すぎることはない。

敵を知らず(英語を敵性語として忌避し、研究者や海外を知る者の批判的発言を許さなかった)、己を知らず(軍事機密と称して情報を隠蔽し大本営発表を繰り返した)、悲惨な敗戦へと転がり落ちていった第二次世界大戦の失敗を繰り返してはならない。

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コメント

ですね


社会人なってから慌てて中国語勉強するはめになるよりは子供のうちから


日本には100万人以上の華橋がいるわけですから
中国語が義務教育になればお互いもっと手を取り合えるはず

投稿: しゃお | 2013年3月18日 (月) 16時14分

万一開戦したら危険だからと武力圧力を蔑視するのはどうかと思いますよ。

中露は西側諸国とは明らかに違います。弱腰な態度は付け入り易いまぬけとしか思わない国々です。

無論対話の努力は常に継続する必要がありますが、実際交渉を進めるにあたってはこちらの武力次第なところが大きいです。

中国に対してはチキンレースを降りないのが正解です。
対米戦略の失敗がトラウマになりタブー視されていますが、相手が違えば効果的な対応も変わるのは当然です。

中国の戦略は孫子の系譜にあるもので、中身より外見を重視した張り子の虎で脅し、戦わずして勝つことが原則ですから、過小評価より過大評価を恐れたほうが良いのです。
戦争になるよりはマシだぞと脅し、わずかでも譲歩させ、何十年もかけて一歩一歩着実に追い詰めていく計画です。

日本の言論界は中国の思う壺もいいところです、「子供を戦争に行かせるな」とはよく言われますが、将来その子供が「中国の搾取にはもう耐えられないが、今から戦うのは絶望的すぎる、なぜもっと早い内から強硬姿勢をとってくれなかったんだ、年寄りたちは自分の世代の安全のために俺たちを売ったのだ」と思うかもしれないことは考えずに仲良しこよしを唱え続けています。

現在進行形でチベットや法輪功を弾圧し、スプラトリー諸島にも侵攻している国へですよ、これらは日本とは直接関係ありません。だからこそ日本が大人しくしていれば中国も大人しくなりアジアは平和、などというのは詭弁以外のなにものでもないのです。

投稿: | 2014年11月19日 (水) 01時17分

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